障害のある学生への学習環境整備に関する課題を調査し、 社会全体への情報共有及び学習環境改善の促進を行うため。
<調査日>2020年4月23日(木)~5月8日(木)
<調査対象>アンケート趣旨に賛同していただいた各大学のご担当者
<回答数>35校
<調査手法>Webアンケート
Word版は以下からダウンロード可能です:新型コロナウイルスの流行に伴う障害のある学生への授業環境.docx
[1]障害のある学生に対する普段から行っている施策で最も多かったのは「エレベーターや多目的トイレなどの環境整備を行っている」で83%の大学が取り組んでいる。
一方で、普段から情報保障に関する施策を行っている大学数は50%以下であった。
[2]オンライン授業を導入している全ての大学で、障害のある学生への対応について課題を感じている、または課題を把握できていないという結果であった。
[3]特に情報保障において、「視覚に障害のある学生が在籍する大学では45%」、「聴覚に障害のある学生が在籍する大学では73%」が明確に課題を感じていると回答している。
[1]障害のある学生に対する普段から行っている施策で最も多かったのは「エレベーターや多目的トイレなどの環境整備を行っている」で83%の大学が取り組んでいる。
[2]オンライン授業を導入している全ての大学で、障害のある学生への対応について課題を感じている、または課題を把握できていないという結果であった。
[3]特に情報保障において、「視覚に障害のある学生が在籍する大学では45%」、「聴覚に障害のある学生が在籍する大学では73%」が明確に課題を感じていると回答している。
ミライロでは、2020年3月に障害のある当事者(学生に限らない)を対象に新型コロナウイルスの影響について実態調査を行った(参考リンク: https://mirairo-research.jp/post-605 )。
実態調査から、障害のある当事者が新型コロナウイルス流行に伴い困った経験やテレワーク等のオンライン利用において課題を感じていることが判明した。
また今回の大学向けのアンケートでは、オンライン授業の導入により、障害のある学生への対応について、すべての大学で「課題を感じている」または「課題を把握できていない」という結果が得られた。
今後は、オンライン授業導入における課題の解決だけではなく、新型コロナウイルス終息後の大学生活を視野に入れて、対応を考えていくことが求められる。まずは、障害のある学生と向き合い、個々のニーズを把握することからはじめていくことが大切だと考えられる。